一番のり　雨上がりの白峰寺

わさびさんのお遍路道中記

作成日：2014年06月01日 訪問日：2014年04月29日
81番札所 綾松山白峰寺

雨の中、AM5:00過ぎに出発して、AM5:30には白峯寺へ向かう坂をゆっくり登リはじめる。

登り始めて5分ほどすると、雨は小降りになってきた。
昼までには雨はやみそうだなぁ～。

さらに進むと、風が強くなってきて、ポンチョの合羽が風にバタバタと暴れ始めた。
飛ばされないようにしないと。
霧も出てきて視界が悪くなった。 後ろからの車が気になる。

左は急斜面なので、落ちたら大変だ････。

風を気にしながら進んでいると、突き当りに見えるカーブの上に、休憩所が見えた。
風が強いから、一旦ここで休憩することに。

重い荷物を降ろして、座って水を一口。
風向きと場所のおかげなのか、朝方に強い雨が降ったのに、休憩所の椅子は全然濡れてない。
昨日はここで泊まれば良かったか････気を遣わなくて良さそうだし。
･･･いや、夜は真っ暗だから、逆に神経つかって眠れないかも。

と、考えながら空を見上げて暫くボーッとしていると、霧も少し晴れてきた。

時計を見ると、AM6:00。
とにかく、白峯寺にAM7:00前に着きたいので、荷物を背負って休憩所を出る。

木々の間を抜けて、最初とは反対側(海側)に出ると、霧も晴れてきて、遠くもぼんやり見えだしていた。
？なんか薄っすらと橋が見える。こっちは坂出。
あれ瀬戸大橋だ！

自転車を停めて写真を撮る、撮る、撮････その通りです。
(＾＾；
まだ霧があるから、遠くはピントが合わず、うまく写らず。

写真は諦めてカメラを片付けていると、車が1台･･･2台･･･と通るようになった。
雨も霧雨になっていたので、合羽も脱いでウインドブレーカーに着替える。
道が狭くなってきたので、ポンチョよりこっちの方が走りやすい。

身軽になったし、もうひと踏ん張りだぁ～と、走り始めて････AM6:30。
「白峯寺→」の看板に出会う。

予定よりも30分も早い到着、当然一番乗り。
霧で周りに何も見えない状況が、雑念を消しさり、進むことだけに集中できたから早く登ることができた････はずもなく、やっぱりAM5:00すぎの出発は早すぎたみたいで。
そういえば、さっきの休憩所出てすぐに「白峯寺 2.3km(？だったか)」の案内があった。
!!!もうそんな(近い)距離。いやそんなはずない････と、見て見ぬふりをした。
やっぱり案内板は、正確なんだねぇ････。

休憩がてら装備を準備。。
それでも時間があったので、ちょっと辺りをブラブラと散策しながら、開門を待った。

予定の真ん中になる今日くらいは体を休めたいと最初から考えていた。
携帯の充電も切れるし。
根香寺の参拝が終わった後で、高松のホテルを探そう････と考えていると、(恐らく)歩き遍路の方が二人やってきた。
(^^)ご苦労さまです。

AM7:00に門が開いて、門をくぐる。

朝イチにと思っていたけど、早く着いたので、ゆっくりと参拝することにした。

本堂の前で、開門を一緒に待っていた方とすれ違ったときに、

「自転車なの？大変だよねぇ・・・」

と、声をかけられた。

「いえ、歩きの方のほうが凄いと思いますよ。」

と、笑顔で言葉を交わした。

こんな会話が、一人のはずの遍路を一人じゃないと思わせてくれるんだろうなぁ～と、今回はよく思う。

参拝を終えて、荷物を整理し白峯寺を後にした。

・・・・と、いきなり長～い登り坂がっ！

車で来たときって、こんなんだったっけ・・・・・と思いながら、ペダルをこぐ。

その坂の真ん中くらいで、さっき声をかけてくれた方が荷物を直していた。
追いつくと、こちらに気がついて、

「気をつけてね!」

と、笑顔で声をかけてくれた。
自分も笑顔で、

「がんばって」

と返して、笑顔で別れました。

※もう、結願されてますよね・・・これ見て、あの時の・・・と思ってくれればうれしいです。

右の奥に、橋が薄っすらとあるんですが・・・・アップじゃないと見えない

一番のり・・・朝早いので、聞こえてくるのは、鳥の声だけ。

雨上がりの白峰寺本堂。