ポンチョの達人

うさぎさんのお遍路道中記

作成日：2012年04月30日 訪問日：2012年04月11日
47番札所 熊野山八坂寺

寝たのか寝ていないのわからない状態で朝を迎える。
二日酔いはないが身体が怠い。
幸い、足の付根と腰の痛みはあるものの、昨日に比べるとずいぶん良くなっていた。

午前４時に起床し、６時半にみんなで朝食をとる。
既に団体遍路さんはバスに乗り込んでいた。
あれだけの人数での団体行動は大変だなぁと感心していまう。
マイペースな私には向いていないだろう。
やっぱり気ままな独り旅が一番よね?と思いながら、ちゃっかりおじさま達と７時に玄関で待ち合わせ、団体行動をしている私であった。

お遍路姿にザックを背負い、ポンチョを被る。
ザックを覆うように独りで上手にポンチョを着るのは結構難しいのだ。
私はこのポンチョ技を既に修得していた。
おじさま達は独りではザックにまでポンチョをかけることが出来ない。
ちょっと得意げに独りで装着し、おじさま達をお手伝いして差し上げた。
私に出来るささやかなお手伝いである。スケールが小さいが、大切な作業だ。

宿を出発し１５分ほど民家の狭い道を歩くと４７番札所八坂寺に到着した。
お寺は静かな佇まいで、誰も居なかった。
ザックを納経所の屋根の下に置き、ポンチョを脱いだ。
各々ゆっくりお参りをする。
心を落ち着かせ、昨日までの自分の言動の愚かさを反省した。
そして、昨日別れた辻さんの無病息災、川原さんの開運成就を祈願した。

納経を済ませると時刻は午前８時１０分。
冷たい雨が降り続き、風が強く吹いていた。
またおじさま達のポンチョのお手伝いをし、次の札所に向けて出発した。