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23番札所 薬王寺へ

蛙さんのお遍路道中記

作成日:2012年09月09日 訪問日:2012年07月23日
23番札所 医王山薬王寺


 8:50薬王寺に向かう。早い時間のせいか、アスファルトの道ながら風は涼しい。7月なのに稲穂は頭を垂れている。ここで一句「お遍路にそろいてお辞儀稲穂かな」「お遍路にお辞儀している稲穂かな」しかし、後から調べると、「遍路」は、春の季語であった。季重なりの失敗作となった。遍路がなぜ春の季語かは?
 9:15「薬王寺19.3km」の標識。9:31「R55へ」の青色の看板を過ぎたところで右手に折れ細い遍路道に入る。この場所は分かりにくい。幸い、曲り角の家の方から、こちらだと教えていただき助かった。少し上ると「御水大師」があり、暫くすると、舗装道に出た。今歩いている道は「四国の道」といって遍路道を中心に整備されたようで、気持ちよく歩きやすい。日陰が多く、車は少ない。10:10に国道55号線沿いに出るまでの40分間で車は1台だけであった。
 10:20国道55号線に出る。看板によれば。「四国の道(旧来の遍路道?)」経由で薬王寺まで44km、国道55号線経由で15.3kmである。遍路シールは、国道55号線を示していた。10:50約30分国道55号線を歩いた後、国道を外れ、海岸方向に遍路道が続く。
 11:06歩き遍路のための「辺川休憩所」通過、薬王寺まで14.9kmの表示があった。11:18美波(みなみ)町に入る。広い舗装道であるが車は少ない。11:30道路脇の電光表示板に「気温27℃」の表示、これなら行けそうだ。12:03「薬王寺15.3km、平等寺39.8km」の標識があった。旧来の遍路道をショートカットして現代の遍路道に整備したものと思われる。しかし、距離が減らない。気持ちが萎える。12:10~12:30「田井の浜休憩所」で昼食と休憩。海岸の歩き遍路のための休憩所で、2階建てになっていて風がとおり気持が良い。上がり口には、「杖たて」も設置されている。
 12:35「薬王寺9.3km」の看板。この付近は、大き目のローカルな歩き遍路の道標がある。距離表示があり、多く設置されていて分かりやすくて便利である。
 12:56「白浜休憩所」を通過、7.7kmの表示になった。国道55号線から分かれた付近から、多くの休憩所が設置されている。すれ違う方々も気持ちよく挨拶していただけるし、車の中からも多くの方が会釈して頂ける。何か、お遍路に対しての思いがあるのだと思われる。
 13:00約1kmの遊歩道に入る。俳句の小径と名付けられ、俳句が書かれた杭が並んでいる。俳句を味わいながら歩くのも良い物である。私も一句と思ったが、残念ながら浮かばない。
俳句の小径から自動車道に出て、暫くすると、下りの遍路道になる。
 13:40頃、人一人が通るほどの道に水が流れている。やや大げさだが、沢下りの様相である。たまり水でタオルを冷やし頭に当てると元気が出てきた。
 14:00突然、田圃が現れ、海岸に到着。
 14:10頃、恵比寿浜に沿って歩く。途中、老女から「暑いのにご苦労様」と声を掛けられた。なんだか嬉しくなった。
 14:40頃、日和佐浦の大浜海岸を望む。子供たちが遠泳の練習をしていた。昔、赤褌を長く伸ばして泳げば鮫に襲われないと言われていたことを思い出した。市街地に入ると間もなく、お接待所があり、お茶とお菓子を頂く。「ひわさうみがめお接待所」の看板があった。冷たいお茶とお菓子を頂く。甘さに敏感になっているのが分かる。日和佐城は、いたる所の遍路道からよく見える。長閑な城下町の雰囲気を醸し出す。テレビドラマの舞台にもなったとのこと。
 15:00第23番札所薬王寺に到着。阿波の国の最後の札所である。立派な朱塗りの瑜祇塔が印象的である。17:30道の駅のバス停から、大阪行き高速バスにて大阪に戻る。予定より1日早く戻った。

 
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9:00頃、すでに、たわわに実る稲穂の中を歩く。

9:00頃、すでに、たわわに実る稲穂の中を歩く。


9:30頃、御水大師の細い遍路道にを通る。この場所は分かりにくい。幸い、曲り角の家の方から、こちらだと教えていただき助かった。

9:30頃、御水大師の細い遍路道にを通る。この場所は分かりにくい。幸い、曲り角の家の方から、こちらだと教えていただき助かった。


遍路道。交通量も少なく(40分間で車は1台だけ)、木漏れ日の中を歩く。

遍路道。交通量も少なく(40分間で車は1台だけ)、木漏れ日の中を歩く。


四国の道の標識

四国の道の標識


美波(みなみ)町に入ると「カニ注意」の看板が多くみられる。道を横断するようであるが、歩き遍路なら避けられるが、車での注意運転は大変だと思う。

美波(みなみ)町に入ると「カニ注意」の看板が多くみられる。道を横断するようであるが、歩き遍路なら避けられるが、車での注意運転は大変だと思う。


12:10田井ノ浜休憩所で昼食をとる。心地よい風と潮の香りで、暫し、居眠り。上がり口には、「杖たて」も設置されているほどの遍路向けの休憩所。

12:10田井ノ浜休憩所で昼食をとる。心地よい風と潮の香りで、暫し、居眠り。上がり口には、「杖たて」も設置されているほどの遍路向けの休憩所。


12:50頃、海岸線に沿って歩く。

12:50頃、海岸線に沿って歩く。


この付近に多く設置されている独特の標識。距離表示があり大変助かる。

この付近に多く設置されている独特の標識。距離表示があり大変助かる。


13::00頃から俳句の小経に入る。1kmほどだが、俳句が書かれた杭が並んでいる。俳句を味わいながら歩くのも良い物である。ここで一句と思ったが頭が不調。

13::00頃から俳句の小経に入る。1kmほどだが、俳句が書かれた杭が並んでいる。俳句を味わいながら歩くのも良い物である。ここで一句と思ったが頭が不調。


14:10頃、恵比寿浜に沿って歩く。途中、老女から「暑いのにご苦労様」と声を掛けられた。なんだか嬉しくなった。

14:10頃、恵比寿浜に沿って歩く。途中、老女から「暑いのにご苦労様」と声を掛けられた。なんだか嬉しくなった。


14:40頃、日和佐浦の大浜海岸を望む。子供たちが遠泳の練習をしていた。

14:40頃、日和佐浦の大浜海岸を望む。子供たちが遠泳の練習をしていた。


 14:45~15:00お接待所で、お茶とお菓子を頂く。「ひわさうみがめお接待所」の看板があった。

 14:45~15:00お接待所で、お茶とお菓子を頂く。「ひわさうみがめお接待所」の看板があった。


15:00薬王寺。

15:00薬王寺。


山の中腹にある瑜祇塔は、多宝塔の原型と言われ、日和佐市内からよく見える。

山の中腹にある瑜祇塔は、多宝塔の原型と言われ、日和佐市内からよく見える。


境内からの眺望。遠くには海岸が見え、右手の小山には日和佐城が見える。

境内からの眺望。遠くには海岸が見え、右手の小山には日和佐城が見える。


日和佐城。

日和佐城。

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プロフィール

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  • ニックネーム:蛙
  • 性別:男性
  • 年代:60代
  • お住まい:大阪府
  • リンク:ホームページ

一人旅が好きなサラリーマンです。巡礼の旅も好きで、西国三十三所や坂東三十三所にチャレンジしました。歩き遍路は、初めてで、四国八十八所は、歩いて行こうと決めていました。そろそろ、人生の終盤で、いろいろ考えます。車より歩いたほうが、頭の中がすっきりするような気がします。通しで歩くことはできませんが、少しずつまわり、退職後には、通してある痛いと思っています。平成24年4月28日が発願の日になると思います。いろいろ考えながら歩きたいと思っています。

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