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11番~12番

蛙さんのお遍路道中記

作成日:2012年05月01日 訪問日:2012年04月30日
11番札所 金剛山藤井寺


朝起き、荷物を担ぐと、ズシント重い。不要なものを取りだし、旅館に預けることとした。気持ちよく預かっていただいた。
6:30にさくら旅館を出発。大半の方は、既に出立しているようだ。早い人は、5時に出ているという。
7:00頃には十一番札所「藤井寺」到着。納経所の方に「早いですな」と声をかけられた。やはり、前日に参拝して早立ちの方が多いように思う。
7:20入山、いよいよ焼山寺に挑む。早々に、「遍路ころがし1/6」の標識が目につく。六か所の急峻な坂があると容易に想像がつく。雨が降ってきた、雨合羽を着るとサウナのような環境。幸い、すぐに脱ぎ捨てたが、雨が続くとどうなったか心配である。
8:30「水大師」湧水があり、水分を補給。次の水飲み場は4km先の表示と焼山寺6.3kmの表示。
9:50柳水庵到着。水場もあり、暫し休憩。振り返れば、3km/hなので、自分としてはさほど遅くない印象である。柳水庵を少し下ると、東屋のような小屋があり遍路が泊まれるようになっている。居合わせた方によれば、夜には何か出るようである。
10:55 一本杉庵到着。まさに、弘法大師が杉を背に睨みつけるような出迎えである。
山二つを超えたと思う。最後の「遍路ころがし」の標識には6/6と記載されていた。最後の難関かとホッとしたが、さすがに、最後はしんどかった。
12:40本堂到着。納経所では、今日、どこまで行くかと聞かれたので、13番札所近くの宿をとっているが、無理ならバスかタクシーで行くと告げた。すると、バス停の地図とバスの時刻表を手渡して親切に説明していた。自分でも不安であったが、山を下りバス停までは1.5~2時間程度とのことで、急に安心した。
13:05下山開始。雨も上がり快適なウオーク。ただし、下りは一本調子の下り坂、雨のため、何度も滑り危なかったが何とか無事にたどり着いた。14:00頃か、鍋岩旅館付近を通過。ここなら心配せずにゆっくり歩くことができる。帰りは、途中から東京から来たという若者と一緒に下山。お互い、足が痛いので、遍路道ではなく自動車道を下りる。話しながらの道中で気も紛れてよかった。スピードを合わせていただき感謝。
15:20寄居中のバス停着。16:00のバスで13番札所まで行く。大日のバス停と聞いていたので「大日寺」があると思ってボーとしていると、運転手さんから間もなく付きますとの声、バス停は「一ノ宮札所」、最初に、大日に止まるか聞いておいてよかった。徳島まで行くところであった。
16:42「一ノ宮札所」着、名西(みょうざい)旅館に泊まる。宿のご主人が傘を持って出迎えてくれた。翌日は、バスで寄井中のバス停まで戻り歩こうかと思った。しかし、宿の83歳の女将曰く、「そんなことしないで、先に進みなさい。これも、何かの縁。初めてなら、どんどん先に進みなさい。車で行ったところは、覚えていて、次来た時に歩けばよろしい。お接待も同じで、車で送りましょうと言われたら乗りなさい。次に歩けばよろしい。お接待を受けないと、そのうち、お接待の声がかからんようになる。次に歩けばよろしい。歩き遍路をやる人は必ず二回、三回とやる。何十年も見てきたから分かる」と。明日は、十三番をお参りして次に向かうことと決めた。

 
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11番札所~12番札札所、その後、寄居中バス停まで下る。

11番札所~12番札札所、その後、寄居中バス停まで下る。

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プロフィール

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  • 性別:男性
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  • お住まい:大阪府
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一人旅が好きなサラリーマンです。巡礼の旅も好きで、西国三十三所や坂東三十三所にチャレンジしました。歩き遍路は、初めてで、四国八十八所は、歩いて行こうと決めていました。そろそろ、人生の終盤で、いろいろ考えます。車より歩いたほうが、頭の中がすっきりするような気がします。通しで歩くことはできませんが、少しずつまわり、退職後には、通してある痛いと思っています。平成24年4月28日が発願の日になると思います。いろいろ考えながら歩きたいと思っています。

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