作成日:2012年03月26日 訪問日:2012年03月24日
62番札所 天養山宝寿寺
雨の降る中、宝寿寺で納経を終え、駐車場へ行くと
自転車を押した年配のおっさんが近づいて来ました。
おっさん、私の車を見て「香川から来たん。」
私「はい。」
おっさん「わたし今から家まで帰るんやけど、
足が痛うて、自転車に乗れん。」
私「そうなんですか、大変ですね。」
おっさん「見てみ、足が折れとるのよ。」
ズボンのすそを上げ古傷を見せる。
私、(このおっさん何が言いたいんだろう。)
おっさん「来週、富山で仕事が決まって、いかなあかんのやけど
この足ではどうにも行けそうにない。」(涙声で)
私「はあ、そうなんですか。」(他人事、早く話を終えたい。)
おっさん「仕事できんようになって、食うていけん
あんさん、お願いがあるんやけど、一食分でも都合して
もらえんやろか。」
私「それは出来ません。」(きっぱりと)
おっさんは、そそくさとその場からいなくなりました。
国道へ出てしばらくすると、おっさんが自転車を押して歩いていました。
かなりのハイペースです。
お遍路さんの、慈悲の心につけこんだ、卑劣な行為です。
幾度となく、お遍路さんから恵んでもらい、味をしめた
近所のおっさんだと思います。
宝寿寺の駐車場では変なおっさんに気を付けてください。
こちらが強く出れば実害は有りませんが、いやな気分になります。
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