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朝靄の道後温泉

うさぎさんのお遍路道中記

作成日:2012年04月30日 訪問日:2012年04月12日
52番札所 瀧雲山太山寺


いつも通り、午前4時に目覚める。
カーテンを開けるとまだ暗い道後温泉の街並みが広がっていた。
昨日の雨も上がり、だんだん明るくなるにつれ朝もやに包まれた街並みが姿を表した。
とても幻想的で綺麗だ。

さぁ、今日は最終日だ。
一丁気合いを入れて行かなきゃ!
早々に準備を整え、ホラー映画のように腫れた足の指の消毒とテーピングを念入りにし、まだ乾ききっていない靴を履いた。
朝食は6時半から、この旅初のバイキング、欲張り過ぎて食べ過ぎ気持ち悪くなる。

出発は7時だ。
7時少し前にフロントへ向かい会計をしていると松田さんがやってきた。
「払っちゃダメだよ、僕がおごる約束なんだから。」
本当に出してくださるようだ。
でも、松田さんには昨日のお昼ごはんや、これまでもビールをお接待していただいている。
これ以上甘えるわけにはいかないと言うと、
「あなたは律儀だなぁ?」
と優しく笑った。
たぶん、私が払う前に先にフロントで精算しようと早めに降りてきてくださったに違いない。
そんな優しい気持ちが嬉しかった。
井田さんも合流し、いよいよ出発だ。

朝の道後温泉街を三人でテクテク歩く。
既に道後温泉本館には観光客がチラホラ歩いていた。
外人カップルが写真を誰かに頼みたいような素振りをしていたので、駆け寄り写真を撮って差し上げた。オーストラリアから来ていて、半月かけて日本を旅していると言う。
よい旅をしていただくよう挨拶し、私達も先に進む。
本館の正面にある商店街を真っ直ぐ突き抜け、ヘルスビルを右手に見なが、お二人が
「昨日来るつもりが寝ちゃったなぁ?」
と言う。エロおやじだ。

ほどなくして、小さな川沿いの道に出た。
車が一台通れるくらいの広さだ。
通勤時間とぶつかったためか意外に交通量が多く、車と自転車がひっきりなしにすれ違う度に、ブロック塀ギリギリに身を寄せた。
国道を横断した桜並木の下で、松田さんが私と一緒に写真を撮りたいとおっしゃるので、仲良く写真に収まる。
桜を見ながら、畑や田んぼに囲まれた遍路道をのんびり歩く。
長閑だなぁ?あぁ?長閑だなぁ?。鼻歌まじりの私。
そら豆を栽培している農家のおじさんに声をかけられ、談笑していると、少し先で二人のおじさまが振り返り待ってくださっていた。慌てて駆け寄りまた三人で歩き出す。

徐々に気温も上がり汗ばむが、真夏のあの頃に比べれば屁の河童だ。
途中お腹が痛くなり、ガソリンスタンドでトイレをお借りした。
ところが肝心な時にトイレットペーパーが空だったのだ。
遍路旅最悪の苦境に立たされた。
焦って全身のポケットを探ると、僅かに二枚だけ残ったティッシュがあった。ああ、お大師様ありがとうございます。
だが、ポケットティッシュの二枚はかなり薄薄なのだ。
丁寧に広げ、事なきを終えたので、深い詮索はご遠慮いただきたい。
その間、お二人には先に進んでいただいた。
後を追うと何時の間にか女大師様が合流していた。
四人で入れ替わり立ち代わりワイワイお話ししながら52番札所の山門に到着した。
なだらかな坂道を登り、階段を上がるとやっと本堂と大師堂が現れた。

時刻は午前9時35分。
既に10人程のお遍路さんが般若心経を合唱していた。
ザックをベンチに下ろし、本堂で家族の無病息災と家内安全を祈願した。
続いて大師堂で、これまで出会ったお遍路仲間の無病息災と旅の安全を祈り、お接待してくださった皆さん、応援してくださった皆さんのご多幸と無病息災を祈願した。
そして、秋田の友人のご両親の病気治癒を祈願した。
祈願だらけの私だけにお大師様もお忙しいに違いない。
よろしくお願いしますとばかりに、深々と一礼した。

みんなの所に戻り、少し休憩してから100mほど下ったところにある納経所へ向かい納経を済ませる。
このお寺、かなり広い。
山門から本堂まで350mほどあるのだ。
あっち行ったりこっち行ったりと忙しい。
時刻は午前10時、たくさんの歩きお遍路さんとすれ違いながら次へと歩き始めた。

 
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