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お揃いのお坊さんストラップ

うさぎさんのお遍路道中記

作成日:2011年08月29日 訪問日:2011年08月26日
19番札所 橋池山立江寺


十八番札所から次の十九番札所までは約一時間。まだ午前中のため歩きやすい気温である。
山の県道を上り歩き続ける。車もさぼど多くなく、歩道は無いが、歩きやすかった。
この頃になると、歩くという事に体が慣れてくるのか、自分のペース配分がわかってきたようで、足取りもしっかりしてきた。

歩き初めて40分後、お京塚に到着。古い小さな祠が草むらの中にあり、傍に石碑が立っていた。この塚を過ぎて赤い橋を渡れば十九番札所だ。
境内は静かで宿坊もあった。
本堂でお参りを済ませ、大師堂へ進むと、大師堂近くの売店のおじさんが話し掛けてくれた。「歩きですか。大変だね~ご苦労様。暑いから気を付けてくださいよ。」笑顔の素敵なおじさんだった。
お礼を言い、大師堂でお参りをする。
次に納経所に入ると少し怖そうなお坊さんらしい人がご朱印をくださった。後ろにも二人お坊さんらしい人がみえて、一人ははすに構えてタバコを吹かし、もう一人は挨拶したが携帯に夢中になっていた。
ベンチで待っていたソンちゃん達の所に戻り「納経所の人、俗っぽくなかった?」と聞くと、二人とも同じように感じていたようだ。
少し胸の奥にモヤモヤがあったので「なんだかねー」と言いながら出発の準備をする。
時刻は午前11時20分、お昼間近なので、どこかお店に入ろうと言う話になった。
売店のおじさんがとても親切そうだったので、おじさんに食事の出来るお店があるか聞いてみた。しかし、この辺りには食堂が無く、赤い橋を戻った所の小さな喫茶店2件(一件はお休み、もう一件は入り辛かった)か、参道にある和菓子屋さんで売っているお赤飯の選択肢しか無いと教えていただいた。
聞いたついでに売店を物色。可愛いお坊さんのストラップが売っていたので、三人お揃いのお守り代わりにと購入し、二人にお接待した。三人でザックにストラップを付けながら「頑張ってこれからも歩こうね」と誓いあった。

さぁ、次の札所の麓にある山茶花という宿までちょうど10キロだ。行かねば。
元気よく歩きだす。
田んぼや民家沿いののどかな道をひたすら歩く。
道沿いには小さな川(用水路)が流れ、でっかい魚がいた。最初は鯉かと思っていたが、よく見ると尾びれが平らで背びれがない。これはナマズという名のこの川の主に違いないと三人で決めつける。
さらにずんずん進むと、今度は同じ川にでっかいカエルが座っていた。かなりデカい。見たこともない大きさに、やっぱりこのカエルが川の主だ。という事に決まった。さっきのナマズは申し訳ないが、格下げだ。
周りの田んぼでは稲刈りが始まっていた。どこまでも広く続く一面金色の世界。四国は米所だ。
日が高くなるにつれ、照りつける太陽が体力を奪う。
マメのオンパレードな私の足は限界に近い。しかも右肩は絶好調に痛いのだ。
二人に段々遅れをとってしまった。
不良遍路さんが時折私の様子を心配して振り返ってくれるのが分かる。
心配かけないように一生懸命足を前に進めるが、気持ちと体がちぐはぐに動く。
途中の神社で休憩をとってくれた。二人は優しいのだ。
ソンちゃんが「足は大丈夫?肩は大丈夫?」と気遣ってくれる。不良遍路さんも同じように声を掛けてくれ「あと3キロ歩くとローソンがあるからそこでお昼にしましょう。頑張って。」と励ましてくれた。
お昼ごはんと聞くと急に元気が湧いてきた。俄然頑張るのだ。なにせ単純だから世話が焼ける。
緩やかな上り坂を灼熱の日射しを浴びながら進むこと40分、やっとローソンの案内看板が出始める。
不良遍路さんが横に付いてサポートしてくれた。とっても有り難かった。
二人で並んで歩いていると、電信柱や道沿いに『あおき食堂』の看板が目についた。顔を上げると必ずといっていい程看板がある。
不良遍路さんと顔を見合せ「あおき食堂って気になるよね」と言うと「僕もです」意見は一致した。すぐさま不良遍路さんがお店に予約の電話を入れてくれ、天然鮎定食を用意してもらう。
ローソンを通過して10分、あおき食堂に到着。時刻は午後1時30分、お腹はぺこぺこだ。焼きたての鮎定食をいただく。とても美味しかった。何より、ソンちゃんが鮎を初めて食べると言うので、日本の名物料理を食べてもらえて嬉しかった。
お店の女将さんとお遍路雑談をひとしきりした後、最後の人踏張りで宿に向かう。
途中の郵便局で明日の山越えのため、荷物を少し送り返すことにした。焼山寺がトラウマになって頭から離れないのだ。
郵便局へソンちゃんと入り、箱を買ってザックの整理を始めた。するとソンちゃんが「どうしてこんなのもってるの、いらないよ」と、あれもこれも送り返す箱に入れた。その中でもドライヤーは彼女を唖然とさせたようだ。私にとっては必需品。しかし山登りに長けているソンちゃんにとっては無用の長物である。靴下も3足あると言うと2足で十分だと叱られた。ソンちゃんは厳しいのだ。
やっと荷物を送る手続きを終えると、郵便局の方から粗品をいただいた。結果、また荷物が増えてしまった。
最後に宿のすぐ近くに道の駅があり、地元の野菜や果物、鯵や鮎のお寿司が売っていた。ここで明日の山越えに向けて、何故かみかんと梨を大量に購入し、荷物の重量が更に増してしまった。
宿は『金子や』さん。古くて大きい宿だ。午後2時50分に到着したのだった。


 
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本堂のこうやくん

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納経所から見た景色

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