遍路初めての昼食

うさぎさんのお遍路道中記

作成日：2011年08月26日 訪問日：2011年08月25日
16番札所 光耀山観音寺

十五番札所から民家を抜けて10分歩くと国道に出る。
国道沿いの田んぼに囲まれた遍路道を、ひたすら真っ直ぐ1キロ歩くと十六番札所に到着。
五人仲良くお参りをし、納経を済ませた。時刻はお昼を回ったところ。どこかでお昼ご飯にしようということになった。
門を出て左に少し歩いたところに、うどん屋さんの看板を発見。伊吹のお父さんが皆にうどんでいいか聞く。もちろん、異議はない。
店内に入るとちょうど大きなテーブルが空いていた。私はソンちゃんと一緒にぶっかけうどんの冷やしを注文。無論、不良遍路はビールを飲んでいた。俗だ、俗。
うどんを食べていると、どこかで携帯が鳴っている。てっきり不良遍路さんの携帯かと思ったら私のだった。
慌てて出ると夫からの生存確認だった。前日に焼山寺の遍路ころがしに断念した際の体調、立て続けに雨に降られていることでとても心配していた。
電話を切った後、伊吹さんの奥様が「旦那さん心配するのも無理ないわ、ソンちゃんと一緒にいるとこ写真とってあげるからメールで送り」と写真を撮ってくださった。
仲良くなったソンちゃんと元気に写真に収まり、これを添付してメールした。これで少しは安心してくれただろうか。
間違えてもビールを飲んでいる不良遍路とのツーショットを送ってしまったのなら、結願は出来ない。家から出してもらえなくなるだろう。

本題に入ると、このうどん、なかなか腰があって美味しく量も多い。しかも500円だった。一人遍路旅に出ると白装束姿でお店に入る勇気もなく、食べないことが多くなる。このうどんがこの旅初めての昼食だった。
食べないとやっぱり体力・持久力が無くなるのだ。